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めぐりあひて

二次創作ブログです。原作者様等とは一切関係ありません。

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Who is Santa? 5

Who is Santa? 4のつづき、完結。

大人になってもプレゼントはほしい。





赤い上下の服に白い髭を身にまとい、寒い12月の空の下、土方と沖田は交通整備をしていた。年末が近づくにつれて走行量が多くなるこの道路に駆り出され、今は休憩中の二人だった。
白い髭を外し、土方はタバコを、沖田は缶酒を口にしていた。


「姉上はあの髪飾り、大切にしてやしたよ」
「ほぉー。そりゃサンタも喜んでることだろうさ」


タバコを手に煙を燻らす土方。
沖田は先程預かった品を手の上でコロコロと転がした。
幕府からのささやかなクリスマスプレゼント。隊員全員に支給された小さな菓子の包みだった。
子供騙しのイベントに嫌気がさし沖田はため息をついた。


「今どきサンタなんて信じてるバカはあんたとチャイナ服のガキぐれぇだ」
「よく言うよ。あん時のお前全力で信じてたくせに。……いつの間にかスレちまったなぁ、お前も」
「土方さんに言われたかありやせん」
「言っとっけど俺は信じたことねぇよ!一回も!」
「さあて、どうだかねィ」


沖田はベンチから立ち上がる。
暗い空から、小さな雪が降り始めた。
遠い空を見上げながら、沖田は言った。


「姉上は、あんたに惚れてました」


土方はライターに火をつけ、次の一本に手を伸ばした。再び煙を吐き出す。


「……あり得ねぇよな、ほんと」
「そりゃ俺も同感です」


表情ひとつ変えずに言う沖田。
そろそろ仕事場に戻る時間。そう思い、前へ歩いていこうとしたが。


「ただ、これだけは言わせてください」


沖田は土方に背を向けたまま、言葉を捨てた。


「サンタのこと、ずっと待ってましたよ、姉上は」


向こうへ歩いて行く沖田を見ながら、土方は自嘲気味に笑って言った。


「さーて、誰のことだかねぇ」





(おわり)

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