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めぐりあひて

二次創作ブログです。原作者様等とは一切関係ありません。

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会話

ナルトと自来也が里を出発する前後くらいの話。

お茶出し担当のヒナタ。



和解はたぶんできていた。
これまでの一連の所作については謝罪したし。
サスケ奪回任務での負傷の治療後、
任務のない日には宗家に足を運んで宗主たるヒアシの修行を受けていた。
そしてヒナタはそんなネジとヒアシの修行を縁側に佇んで穏やかな表情で見守っていた。
二人の修行を見ることが、今のヒナタにとってヒアシから与えられた修行でもある。


ネジはただ、一点だけが気にかかっていた。

ヒナタとまともに会話したことが、まだ一度もない。
そのことについて。



ヒナタはいつものように修行をする二人へお茶を運ぶ。

「じゃぁ少し休憩にしよう」

ヒアシに従って、ネジもからだの呼吸を整えながら、ヒナタの待つ縁側へと腰掛けた。


「お茶を、どうぞ」

「ありがとうございます」


いつも通りの言葉を交わしながら、いつも通りにネジはヒナタから湯呑みを受け取った。
ただしそれ以上はお互い何も会話しない。
休憩中たまにヒアシは穏やかな日常の話をする。それにネジは相槌をうちながら、一言二言話を返す。
そんなヒアシとネジの会話をヒナタは黙ってにこにこしながら聞いている。
それもまたいつもの光景だった。


「そういえば、この前ハナビがやたら嬉しそうに帰ってきてな」


普段厳しい表情のヒアシの顔が少しだけ緩む。
それはどこにでもいる普通の父親と同じ表情である。

ハナビはアカデミーに入って早々、上位の成績を叩き出したらしい。
アカデミーに入る前からヒアシの稽古を受けているハナビならそれは容易に想像できる結果だった。


「まぁ、喜んでばかりでは足元をすくわれるぞとたしなめたんだがな。
 でもあの子はよく頑張ってきたからな。
 ほんとに期待しているよ」


そう嬉しそうに話すヒアシに顔を向けつつも、
ネジは斜め後ろに正座して佇むヒナタへと意識をそらす。
ヒナタはいつものように微笑んで座っていた。
けれど、少しだけ複雑な気持ちであることをネジは微妙な振る舞いの違いから感じとっていた。
ただ、特にヒナタへと話を振ることもなく、


「…そうですね」


ネジはいつものように相槌を打った。




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