会話3 neji x hinata 2012年12月29日 会話2のつづき。数日前の回想。よきアドバイザーたち。 「そうよ!¨押し¨が肝心なんだから!」人差し指を立てて嬉しそうにテンテンがネジに話しているときにちょうどリーは班の集合場所にやってきた。「おはようございます」「おはよ!リー」「どうしたんです?¨押しが肝心¨と聞こえましたが… ネジ、好きな人でもできたんですか」リーがそう言うと、テンテンはあははと声をあげて笑う一方、バカッとネジは眉間にしわを寄せた。「リーってそういうキーワードにはすごい瞬発力よね。 でも残念!ヒナタのことよ」ヒナタさんですか?とリーは訝しげな顔をする。さてはネジ、ヒナタさんにまた何かする気では。今にもそう言わんばかりのリーの表情を前にネジはいらいらしながらもやんわり否定する。「どうしたらヒナタとうまく会話できるかって話をしてたわけ」「おいテンテン」「いいじゃない。リーだって班のメンバーなんだから。悩みは共有しようよ。 でもリー、他の子には内緒よ。特にヒナタの班のメンバーにはね」「もちろんですとも!他言は致しません」「…信用できない」えーそれは心外ですよーネジ。ここ最近はテンテンのノリに便乗してリーもしばしばネジをいじる側に無意識にまわっている。もちろんネジとしては不快だが、今は相談を持ちかけている側である以上強気に出られないこともまた重々わかっていた。「それで、ヒナタさんとの会話作戦ですが。 ヒナタさんの好きなものの話から攻めていけばいいのではないでしょうか」「攻めるって…。リーってば戦闘じゃないんだから」「でも、会話は駆け引きと言うじゃありませんか。 ところでヒナタさんの好きなもの、ネジは知っていますか」「好きなもの…か」たしか…と、ネジは遠い幼い頃の記憶を廻らせる。まだ小さいとき、ヒナタが花摘みに出かけるのによく付き合っていた。どんな会話をしていたか、細かいことは覚えていない。いや、むしろその時からあまり会話をしていなかったのかもしれない。ただ夢中で花を摘んでいるヒナタを、狙う者がいないか周囲に気を払いつつ、隣でずっと見ていただけのような…。曖昧な記憶を頼りに、ネジはひとつの答えが思い浮かんだ。「花……かな」「なるほど!たしかに花が好きってヒナタさんのイメージ通りかもしれません」「けど俺は花に詳しくないからな」「ふふっ。ネジはいいのよそれで。知らないことをヒナタに聞けばいいの。 そしたら会話が弾むでしょう?」「なるほどな…。 ただ、今も花が好きなのかどうかはよくわからないがな」「そうねぇ。 じゃぁ女子としてのアドバイスをひとつ。 とりあえず甘いものは女の子みんな好きだと思うわ。 ゆっくり話すのに甘味処に誘うってのはどうかしら?」「甘味処か…」納得するネジと楽しそうに話すテンテンの隣でリーはぽかんとしていた。「どうしたのよリー」「いや、そういえばテンテンって女子だったんだなぁと思いました」「ちょっとそれどういう意味よ!」リーの片耳を思いっきり引っ張りながら怒鳴るテンテン。リーは痛さのあまりギブギブ!と声をあげる。「今のはリーが悪い」「ったく。乙女心がわかってないんだから! だからサクラにいつまでたっても振り向いてもらえないんじゃん!」その言葉にリーはその場に膝をついてがっくりとうな垂れた。今度はテンテンが言い過ぎだ…とネジは思ったが、言うのはやめておいた。「あ……そういえば、ネジ」切り替えが早いのか、リーは頭をあげて何かひらめいたという顔でネジの方を見た。「何だ」「サクラさんの話で思いついたのですが ヒナタさんの好きなもの、と言いますか、好きそうな話 ひとつ思い当たるものがあります!」テンテンとネジは互いに顔を見合わせ、リーの話に耳を傾けた。 [0回]PR